top of page

【体験談:心編】こんまり流片づけの魔法効果

人生の迷子


こんまりメソッドに取り組む前の私は


「どうせ」「私なんか」が口癖。「でも」「だって」と言い訳ばかり。

やりたくないことを「やらない」と言えない。

やりたいことができない。そもそもやりたいことがよくわからない。

目の前のことをやるべきと思い込み、やらない人に怒る。

頼まれてもいないのに勝手にやり「なんで私ばっかり」とグチを言う。

勝手に他人に期待して、応えてくれないと「裏切られた」と嘆く。


「怒られたくない」「笑われたくない」「嫌われたくない」

他人の目を気にして、周りの意見に振り回され、人間関係に疲れる。


周りが敵に見えたり、自分を責めたりを繰り返していました。


そんな状況をなんとかしたくて

「幸せになるにはどうすればいいの?」

「何をすればうまくいくの?」と

自己肯定感を高めるために心理学を学んだり

運を良くしたくて風水・占い・引き寄せなどにハマったり

成功するために自己啓発本を読んだり


いろいろと試しすぎて、人生の迷子になっていました。


あふれる情報で頭がいっぱいになり「もう嫌だ!これまでの自分にカタをつける」と決心し、近藤麻理恵(こんまり)さんの著書『人生がときめく片づけの魔法』の通りに片づけをやり始めたのです。



モノと向き合う=自分と向き合う


理想の暮らしを考える


まず、最初からつまずきました。具体的に思い描けなかったのです。

「片づいたら、どんな空間でどんな時間を過ごしたいか?」

ただ「ゆっくり癒しの時間を持てる場所にしたい」だけを目標に動き始めました。


全部のモノを目の前に出してみる


実際に出してみると、収納されていると気にならなかった「使いもしないのに、なんとなく置いてあるモノ」の多さに驚きました。

・バブル期の高価な肩パッドの入ったスーツや真っ赤なピンヒール

・一度もコースを回ったことのないゴルフクラブや海外旅行のお土産にもらった化粧品など


こんなにモノが入っていたということは「意外とウチは収納力があった」ことに気づき「こんなにあるのに、なぜ次々に買っていたんだろう?」と疑問が沸きました。


ときめくかどうかで選ぶ


ひとつひとつを手にとって、見た目や手触りや匂いなどに自分の体がどう反応するか感じてみました。

今の自分に問いかけてみる

・ウキウキする?

・満たされる?

・嬉しいと感じる?

・癒される?

・お店にあったら買う?


残すと決めたモノは深掘りしてみる

・なぜこれを持っていたい?

・どんなところが気に入っている?

・ずっとそばに置いておきたい?


始めはピンとこなかったけれど、やっていくうちに、ホントに「キュン」となったり「ズン」となったりする体の反応がわかるようになってきました。

だんだんと

「そうか、こういうモノが好きなんだ」

「なるほど、これを大切にしたいんだ」と

私が持っていたいと感じるモノの傾向がわかってきました。

・キラキラしたものや可愛いもの

・ご当地キューピーや緑色のファブリックなど

感覚が研ぎ澄まされていく感じがして、どんどん選ぶのが早くなっていきました。


手放すと決めたモノに「ありがとう」と言う


たくさん出てきた「なぜこんなモノを置いていたんだろう」と思うゴミのようなモノたち

・着古して色褪せた紺色のTシャツや捨てるのが面倒だった壊れた時計

・読み返さないセミナー資料や使う所のないバリ土産の扇子など

手放すと決めた時に

「これまで支えてくれていたんだね」

「あの時は喜ばせてくれたよね」

「何かを教えてくれたんだね」

「おつかれさま」と

声をかけるとじんわりと暖かい感情がわいてきて、なんだか優しい気持ちになりました。


思い切って手放す


「ないと困るかもしれないから怖い」

「もったいなくて申し訳ない」

「過去の自分がいなくなるようで寂しい」

その不安や恐れと一緒に覚悟を決めて

「モノにしがみつくのではなく、卒業する」「埋もれさせて放置するのではなく、昇華させてあげる」

そんな気持ちで手放していきました。


そうすると

「なくても大丈夫」「何も大変なことは起こらない」

「使わずにしまい込んでいるうちに劣化させてしまう方がもったいない」

「どこかで誰かに使ってもらえたら嬉しい」と思えるようになりました。

たまに捨てなければ良かったと思ったモノもあったけれど(紙袋や割り箸くらい)他のモノで代用できたり、もっといいモノに出会えたり、なんとかなりました。


人は得る喜びより失う痛みの方が大きく感じると言いますが「自分が手に入れたモノは、自分が責任を持って手放さないといけない」「手放すのにこんなに辛い思いをするなら、軽はずみに手に入れるのはやめよう」と強く思いました。


全てのモノを戻す場所を決める


「整うとはこういうことか!」

「落ち着く場所が決まっているとこんなにも安心できるんだ」と感じました。

この辺りには布系のもの。この引き出しは道具系のもの。電気系のものはこっち。

戻す場所が決まっていると迷わないし探し回ることもない。

すぐに片づくとわかったので、散らかっていてもイライラしない。


全てのモノがお気に入りで「ここにあるモノたちで充分だな」「ありがたいな」と、思えて「足るを知る」ことができました。



答えは自分の中に


片づけを終えた後は


・「自分の好きは自分で選ぶ」と決めて「これでいい」ではなく「これがいい」と選べるようになりました。

・人それぞれ好みは違う。

・恥ずかしいとか思う必要はない。

・誰がなんと言おうと自分で選んでいい。

と、自分に許可を出せたから。


・やりたいことが増え「失敗してもいいからやってみよう」と行動できるようになりました。

・怖いけれど、やらずに後悔したくない。

・自分の人生は誰も代わりに歩んでくれない。

・決めるのも、やるのも自分。

と、頭ではわかっているのにできていなかったことに気づいたから。


・あまり怒らなくなり、人間関係がスムーズになりました。


・自分の価値観を大切にしたいのは誰も同じ。

・他人の思いも大切にしよう。

・他人は他人、自分は自分。

と、思えるようになったから。


・「こんな自分もOK!」と肯定できるようになりました。

・ゴミだと思っていたモノを、当時は大切なモノだったと認めて感謝できた。

・否定していた自分も受け入れて、褒めてあげられた。

モノを丁寧に手入れするのと同じように、自分を労い慈しむことができるようになったから。


・グチャグチャになった頭の中も、整理できるようになりました。


モノと同じように、役目の終わったこれまでの考え方や思い込みも、手放していけばいいと分かったから。


・自分を軸に生きられるようになりました。

いつの間にかわからなくなっていた、心の奥にある自分の本当の気持ちに気づくことができ、それを大切にしていくことが自分らしく生きることなんだとわかったから。


幸せになるための答えを外にばかり探し求めていましたが、自分の中にありました。


埋もれていた宝物を見つけたようでした。



「変わること」と「変えること」


10年前と今が同じではないように10年後も違う。時間は止まらないし戻らない。

年齢も、体型や体力も、家族構成や暮らし方も変わる。


考え方や好みも、持ちモノや行動も変わって当たり前なのに、なぜか、いけないことのように思ったり、怖さを感じたりします。

ただ、自然と「変わること」があるのだから、それに合わせて「変えること」をしてもいい。


悪いことでも怖いことでもなく自然なこと。


今の積み重ねが人生を紡いでいくのだから、その時その時で選べばいい。


役目が終わったと感じたら、感謝して送り出し、アップデートしていい。

そう思えるようになったので、私はこれからも繰り返すたくさんの選択の中で迷った時、自分に向き合い問いかけていきます。


まだそれを持ち続ける?

本当にそのままでいい?

今、心地よいと感じている?


後悔しないよう、誰かのせいにしないよう。

もう二度と自分の本音から目をそらさないで、自分を信じて選んでいきます。



迷っているあなたへ


こんまりメソッドは私の人生を変えてくれる魔法のような効果がありました。

片づけで全てが解決する訳ではないですが、光が見えてきて前に進むことができました。

抜け出せないトンネルの中にいるように感じるなら、ぜひ試してみて欲しいです。


「つられて笑う」「もらい泣き」という言葉があるように、感情は伝わります。

楽しそうな人と一緒にいると、楽しくなる。

頑張っている人を見ると、自分も頑張ろうって思う。

「ときめく人と一緒にいるとときめいていく」と信じて、あなたと出会った時に伝わるように、私のときめきもブラッシュアップしていきますね。


片づけが必ず終わるように、答えは必ず見つかります。


大丈夫、だいじょうぶ!


もっとあなたらしくこれからの人生を楽しみましょう。

bottom of page